「ブログに問われる書く技術、話す技術」にみるポッドキャストのヒント

著作権法で認められるところの引用とは、何か本人が主張する主体部分の文章があって、それを補足するための「従」であることが前提となっている。主体がなく、ただ抜き出しただけでは、引用とは認められないのである。(ブログに問われる書く技術、話す技術 (1/3) - ITmedia NEWSから)

小寺信良氏の「ブログに問われる書く技術、話す技術」という辛口だが、おすすめの記事を思い出した。
ニュースサイトから部分的に「引用」してコメントするブログに対して、丁寧に「引用」の定義を説明している。コラムによれば、このわたしのエントリー自体も「引用」に値するか、判断が難しい。それでも、ポッドキャスターのスキルを考える上で貴重な資料なので紹介させてもらう。

ただでさえ口述に向かない日本語では、一人でしゃべって何らかの意志を人に伝えるということは、文章を書くことを超える訓練が必要だという事実が、どうも置いて行かれているような気がしている。
ポッドキャストは文章難民を救うか」(ブログに問われる書く技術、話す技術 (3/3) - ITmedia NEWS)から

ポッドキャストに対して、文章よりさらにハードルが高いと評している。
先日、これが事実であることを身をもって実感した。とあるところで自分が話した内容を、録音媒体をもとに忠実に原稿化したものを読んだ。「・・・という」「・・・したり」などの中途半端な表現に加え、会話中に主語と述語が交錯するようなコメントすらある。悲しい気分になる。

それでも、貴重な機会としてセリフの特徴を解析していい気付きになったし、話す難しさをあらためて確認できた。やはり予め原稿を用意するのはわたしのようなC級には必須だ。もちろん一部のポッドキャスターには、おそらく未経験にもかかわらず軽妙に会話するかたもいるので、個人の特性の問題なのかもしれない。

コラム終盤には、ポッドキャストで想いを伝えるためのヒントが掲載されている。約一年前の情報だが、ポッドキャスターのかたにはぜひ熟読をおすすめする。